笑いとは、「緊張が緩和」した時に生じると表現した人物もいる。
かの、気難しそうな哲学者のカントも、人間の笑いについて語っている。
それによると、「期待に対するハズレ」が生じた時におこる、
と表現しLaser 脫毛ている。
そう言えば、人は、次は「こうなるだろう」という「心の期待」というものを持っていて、
それが破られて意外な展開になった時に笑いが生じることは確か。
チャップリンの映画やドタバタ劇の大半は、この意外な展開が笑いの原動力になっている。
漫才などでも、意外な展開が笑いを生み出す。
「塩の美味しい食べ方を知ってるか?」
と一人が尋 ねる。
「塩なんて、たいした変わりはないだろう。
だけど、どうすれば、塩が美味しくなるんだ?」
「焼きたてのステーキの上に振りかけるんだ。」
想像した期待をハズレさせることによって笑いが生じたりする。
ペニシリンの発見は、その「期待ハズレ」が生み出したものだった。
1928年。
フレミングはロンドン大学で細菌学の教授になり、
細菌を培養していたシャーレの蓋の上にカビの胞子が落ち、
また、その隙間からシャーレの中に落ちたらしく、
培養していた細菌が消えてしまっていた。
「せっかく培養していたのに、やれやれ、また培養し直さなければならない」と、
通常の人ならば、そう判断するところだが、
彼の中に閃いたのが、
「カビが細菌を殺す?」という新発見だった。
「期待ハズレ」は、笑いだけではなく、思わぬ発見を生み出す場合もある。
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